ベッドサイドの看護
性的言動を通して自分の気持を訴える患者へのアプローチ
小森 久美
1
1福間病院
pp.551-553
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920771
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はじめに
慢性の男子閉鎖病棟では,しばしば患者の性的言動に出会う.例えば,エッチな話しかけをする,看護婦の胸やおしりに触わる,抱きつく,ペニスを見せる,人前で自慰行為をする等がある.こうした患者の表現に出会って,私たちはたじろぎ,逃げ腰となって,つい拒否的な対応になりがちである.このままではいけないと考えた私たちは,患者の性の問題に取り組んでみようと話し合った.
そこでまず最初に不十分ながらも,アンケートと面接を通じて,患者の性について調査を試みた.その結果を表1,2に示す.
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