特集 よりよい臨床実習を目指して
異文化に触れて考えたこと―臨床実習指導の現場から
兼平 佳子
1
1天使病院
pp.227-231
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901078
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一昨年,私は現在勤めている天使病院を退職し,ニュージーランド(以下NZ)で10か月間の休暇を過ごした.退職前は外科病棟で8年勤務し,3年間臨床指導(実習指導)を担当.復職した現在は内科病棟で主任看護婦として勤務している.看護学生との関わりは臨床指導者をしていた時より少なくなっているが,新カリで教育を受けた新人看護婦を病棟に迎え,臨床実習や卒後の継続教育の大切さを感じている.
NZ滞在中に現地の病院で約4か月間,ボランティアの機会を得たのだが,ちょうどその時,2年生の看護学生が初めての病院実習に来ていた.そこで看護実習の場面に出会い,学生たちや関わっているスタッフの姿に接して,日本での自分の学生指導を顧みる機会を得た.その時のことを振り返りながら,臨床の場でどのように学生を指導し関わっていきたいのか述べてみたい.
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