特集 クオリティオブライフとPOS―第16回日本POS医療学会報告
一般演題Ⅱ:POSと患者ケア
癌末期患者の看護を考える―自傷行為を起こした患者の一事例
森 陽子
1
,
金子 望
1
,
徳丸 佳奈子
1
,
板橋 紀子
1
,
今村 美香
1
,
高橋 麻子
1
,
横井 久美
1
,
辻村 史子
1
1自治医科大学付属大宮医療センター
pp.1009-1011
発行日 1994年11月30日
Published Date 1994/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900997
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はじめに
癌末期患者に対する看護として,「よく訴えを聴く」「患者の身になって考える」などと言われているが,実際に生と死をじっくり考える機会は少ないと思われる.
今回,当病棟で3年にわたり肺癌で入退院を繰り返した患者が,余命1~2週間と診断され入院中に自傷行為を起こした.そこで私たちはプロセスレコードを活用し,自分自身と患者の関わりを冷静に考えるとともに,POSを用い看護計画を立案したので,ここに報告する.
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