連載 看護学教育研究実践への提言・4
看護学教育研究における倫理的問題
塚本 友栄
1
,
舟島 なをみ
2
1千葉大学看護学部
2千葉大学看護学部看護教育学講座
pp.550-556
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900880
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はじめに
1975年,アメリカ看護婦協会(ANA)は「臨床およびその他の研究における看護婦のための人権指針」1)を発表した.これは,看護学研究における人権擁護の指針とそのための方法を示したものである.
日本においても,1988年,日本看護協会が「看護婦の倫理規定と解説」2)を発表し,看護実践の規律と,看護学研究実施にあたっての倫理上の問題について説明している.米国における発表からは10年以上遅れているものの,この解説書が我が国で発表されたことにより,研究における倫理上の配慮の必要性は浸透しつつあるのではないだろうか.
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