Japanese
English
短報
看護研究倫理の課題:研究倫理教育に焦点を当てて
Challenges in nursing research ethics: Focusing on research ethics education
有江 文栄
1,2
,
桂川 純子
3
,
佐伯 恭子
4
,
大西 香代子
3
Fumie ARIE
1,2
,
Junko KATSURAGAWA
3
,
Kyoko SAEKI
4
,
Kayoko OHNISHI
3
1上智大学生命倫理研究所
2文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室
3園田学園女子大学
4千葉県立保健医療大学
1Sophia University Institute of Bioethics
2Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Office for Bioethics and Biosafety, Life Science Division, Research Promotion Bureau
3Sonoda Women's University
4Chiba Prefectural University of Health Sciences
キーワード:
看護研究倫理
,
医学系指針
,
研究倫理教育
,
研究倫理審査
,
nursing research ethics
,
Ethics Guidelines for Medical and Health Research Involving Human Subjects
,
research ethics education
,
research ethics review
Keyword:
看護研究倫理
,
医学系指針
,
研究倫理教育
,
研究倫理審査
,
nursing research ethics
,
Ethics Guidelines for Medical and Health Research Involving Human Subjects
,
research ethics education
,
research ethics review
pp.45-52
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本稿の目的は、看護研究倫理支援の一端として行った交流集会で得られたデータから、研究者や研究を支援する人々の研究倫理に関する疑問や悩み、研究倫理教育に関するニーズについてまとめ、研究倫理の基本理念や既存の指針などに基づき研究倫理支援のあり方、特に教育に焦点を当てて考察するものである。交流集会参加者は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の理解、倫理審査に係る手続きや審査申請の基準について、またインフォームド・コンセントについて学ぶことを期待していた。研究倫理に関する疑問や悩みは、「研究倫理審査委員会の運営に関すること」、「倫理審査の申請手続きに関すること」、「研究の倫理的妥当性について」、「インフォームド・コンセントに関すること」、「データの取り扱いおよび研究利用について」、そして「研究支援や相談窓口に関すること」であった。また、交流集会で試みた対話も、研究倫理教育には効果的であることがわかった。段階的および継続的な教育、対話の機会提供、研究倫理相談窓口等の設置などが今後の課題として示唆された。
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