特集 教育にいかすカウンセリング
教員のカウンセリング能力の必要性に関する私見
古橋 洋子
1
1埼玉医科大学短期大学看護学科
pp.185-189
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900801
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カウンセリング技術が教育(看護)にいかに有効か
カウンセリングという言葉が,近年よく耳にされるようになった.これは,複雑化する社会において自分を見失いそうになる人が増えてきているからと思われる.そのためどの社会にも,教育カウンセラー,医療カウンセラー,産業カウンセラーなどというような人が増えつつある.一般大学の教職課程で,カウンセリングを2単位修得するようになったのもここ10年位の話である.このように人を対象とする職業には,カウンセリングの技術が必要と考えられてきた.
看護教育もカウンセリングの必要性が叫ばれて20数年になるが,実際に基礎看護学の中にカウンセリングの技術が導入されてまだ数年である.看護のように人間を対象とする職業教育としては,取り組みが遅かったように思う.
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