特集 非常勤講師とのよい関係づくり
私の講師改革―「なせばなる」の心意気
勝又 マリ子
1
1琴似中央病院付属看護専門学校
pp.108-112
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900781
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私たちと講師の関係は…
北海道の夜は早い.秋頃から,授業開始の5時半にはもう真っ暗となる.始業の5分前くらいになると,急ぎ足で登校して来る学生に混じって,非常勤講師の先生方が向かって来る.その様子から,今日は疲れているようだとか,活力が残っている,張り切っているとか職業柄対象の観察をする.その状態により「お疲れさまです」「先生,何かいいことありました?」「先生の授業,学生が楽しみにしています」と声をかける,その日の先生方の様子にもよるが.
いつもそのようにしてお迎えしたいが,教員も学生の対応に忙しい.それでも教員にはそれぞれ,指名制ではないが自然に得意な相手,つまり先生が決まっていて,手の空いた時には出迎えるようになっている.また,長年のお付き合いで気心がわかり,主役は学生と考え自然体で接していただいている先生方も増えてきた.以前は「挨拶にも出ない」と怒鳴って帰られる先生もおられたものだが,今はお互いに対等な関係になり,率直に意見の交換や授業内容の吟味もスムーズになっている.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.