第50回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 《復興企画講演》
東日本大震災を経験した私たちがなすべきこと
里宇 明元
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.947-950
発行日 2013年12月18日
Published Date 2013/12/18
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
改めて東日本大震災により尊い命を失われた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに,多くの大切なものを一瞬にして失い,今なお,大きな不安を抱えながら,厳しく,不自由な生活を強いられている被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げる.これまでの大震災と比較して,東日本大震災には表1に示す特徴があった1).特に重度の外傷が少なく,高齢被災者の避難所生活が長期化したことは,廃用症候群の予防を中心とした生活の中でのリハビリテーション(以下,リハ)の重要性を改めて浮き彫りにした.本稿では,これまでのリハ関連団体の支援活動を振り返り,将来起こり得る災害に対し,いかに備え,発災時にはいかにプロフェッショナルとしての貢献を果たしていくかについて考えてみたい.
Copyright © 2013, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.