連載 日本赤十字看護大学における「比較看護教育論」海外研修・2
研修の実際
石井 邦子
1
,
稲岡 文昭
1
1日本赤十字看護大学
pp.846-851
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900696
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前回は「比較看護教育論」の研修が実現するまでのプロセスを報告した.引き続き今回は,研修の主なプログラムの実際を経時的に石井が報告する.
本(1993)年3月24日午後1時,新東京国際空港南ウイングの特別団体待合室に参加学生25名(3年生17名,4年生8名),引率教員2名,担当添乗員1名の総勢28名が集合した.初めての海外旅行に少し緊張気味の者,早くも免税店のカタログに興じる者と学生の表情は様々であった.出発に先立ち,責任者の稲岡から「個別性を尊重するアメリカで,我々も自己の個性を生かして学ぶことを考えよう.同時に,集団で行動することの意味も考えていこう」と,個と集団の共存という研修の課題が提示された.出国手続き等は添乗員の指示に従いスムーズに進行し,期待と不安を胸に定刻日本を出発した.
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