連載 日本赤十字看護大学における「比較看護教育論」海外研修・1【新連載】
研修実現までの歩み
稲岡 文昭
1
,
石井 邦子
1
1日本赤十字看護大学
pp.770-776
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900678
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はじめに
わが国の経済的発展を背景に,年々海外に出かける人の数はうなぎのぼりに増えてきている.これと平行して,看護界においても海外保健医療施設の見学旅行や看護教育施設をも含めた研修旅行,さらには外国で開催される学会参加などが,いずれも目をみはるばかりに増加してきている.加えて最近では,看護学生を対象にした「海外研修」が一種のブームになってきている.
看護学生を対象にした「海外研修」は,本誌に記載されたことのあるような,学校が主体的にプログラムを組み実施するというアカデミックなものから,斡旋業者企画による一流看護系大学での講義や病院見学,ホームステイを売り物にしているが,実はレジャー中心のパッケージツアー,旅行業者企画によるいわゆる「修学旅行」の意味合いの強いものまで多種多様になってきている.
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