書評
臨床研修の現在 全国25病院医師研修の実際
宮城 征四郎
1
1臨床研修病院群「群星沖縄」研修センター
pp.2057
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107506
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COML(Consumer Organization for Medicine & Law:医療と法の消費者組織―代表:辻本好子氏)に「病院探検隊」という,患者の視点から見た病院のあり方をただす社会活動がある.多くの場合,患者本位に改善を望む心ある病院からの要請に応ずる形で隈なく病院全体を探検するのであるが,その目は厳しく,病院にとっては痛いところを鋭く指摘される.しかし,その病院が提供している医療の質の改善という観点からは,大いに参考になる立派な活動である.
本書は研修医の視点から見た「病院探検」ルポルタージュである.同氏は東京大学美術史学科卒業後,銀行などの勤務を経て東海大学医学部を再受験し,2002年に卒業したばかりの新人医師である.1年の初期研修の後,故あってある医療情報誌を刊行する会社に就職し,臨床研修必修化元年にふさわしく,研修医の立場に立って医療情報を発信するユニークな仕事に従事された.本書はその仕事の一部である.
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