特集 On-the-Job Trainingのコツ―後輩にどう教える?
OJTのGood practice
米国での卒後研修の実際
稲葉 寛人
1
INABA Hiroto
1
1セントジュード小児研究病院血液腫瘍科
pp.1202-1207
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002567
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はじめに
筆者が米国の医学教育に興味をもち始めたのは,医学部5年生のポリクリを行っていた時である。当直室に置いてあった学生新聞に,横須賀米海軍病院の紹介記事が載っており,興味をもち,見学に行った。当時の日本の医学教育は先輩を見て学べという雰囲気だったのだが,米国では指導医が研修医と密にコミュニケーションを取りながら指導を行っていることに気づいた。その後,横須賀米海軍病院インターン,三重大学小児科,米国の医師国家試験であるUnited States Medical Licensing Examination(USMLE)に合格した後,ミシガン小児病院(Children’s Hospital of Michigan)にて小児科レジデント,セントジュード小児研究病院(St. Jude Children’s Research Hospital)にて小児血液腫瘍科のフェローをした後,現在は同腫瘍科白血病リンパ腫部門にて臨床・研究指導医ならびに小児血液腫瘍科フェローシッププログラムのディレクターの仕事をしている。

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