連載 アメリカ合衆国の大学院課程における看護教育・8
看護の大学院教育の現状と課題(その3)―博士課程カリキュラムの実態と傾向・2
豊澤 英子
1
1大分医科大学医学部
pp.626-632
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900650
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ラッシュ大学看護カレッジ
授与学位とカリキュラムの目的
ラッシュ大学は,メディカル・カレッジ,看護カレッジ,保健科学カレッジおよび大学院カレッジから構成された保健専門家養成の教育機関である.看護カレッジは1972年に創設され,看護学士課程,修士課程および博士課程から成る.看護カレッジの理念は,患者ケア,教育,研究および管理において,優秀性を備えたリーダーシップを持つ人材の育成におかれている.
看護学博士学位(the Doctor of Nursing, N. D.)の授与を,アメリカ合衆国において初めて実施した学校であり,教育の中心は,臨床と患者ケアの強調におかれていて学位論文の提出は要求されない.看護学博士課程の修了生は,上級クリニカル・スペシャリスト,ナース・プラクティショナー,教員,コンサルタントや臨床管理者としての役割を果たすよう期待される.
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