調査・研究
今,精神科看護に求められるもの―アメリカ精神科看護の発展過程を通して
荒木 孝治
1
1光愛病院看護課
pp.294-300
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900564
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従来,我が国の精神医療制度では,精神病患者を強制的に入院させ,閉鎖的環境事下で,治療と生活が行なわれてきた.しかし近年,医療面では,治療薬の改良や,新しい治療方法の開発,法律面では,1988年に施行された精神保健法の理念に基づく,精神障害者の人権擁護と人権尊重,社会面では,地域社会で精神障害を持つものが生活するための共同作業所の増設(もちろん,未だ不十分だが)等が,日本の社会でも行なわれてきている.
このような流れの中で,これからの精神科看護婦(士)は,疾病の理解者,良き生活の援助者,さらに人権尊重者としての資質が要求される.
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