連載 精神看護ボストン・レポート⑯
アメリカの触法精神科看護が抱える課題
三原 晴美
pp.94-97
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900485
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触法精神患者の対処方法は日本やアメリカのみならず,すべての先進国の社会的問題であるといっても過言ではないと思います。2001年ボストン精神科看護ツアーの目的の1つはアメリカの触法患者の看護を見ることでしたが,それは参加者の希望で企画されたものでした。
ツアー見学を予定していた一般総合病院で,マスコミが飛びつくような事件を起こした患者が収容されていました。交通事故による脳障害のため自己抑制が困難な患者が,自分の暮らすグループホームの住人だった女性に交際を申し込み,断られ,後日,予告もなく彼女の眼をくりぬいたという事件です。彼は即,強制入院となっていました。
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