調査・研究
分娩介助実習待機中の助産学専攻科学生の不安―事例数の増加に伴う状態不安の変化
加藤 高枝
1
1名古屋市立大学看護短期大学部専攻科助産学
pp.302-305
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900566
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はじめに
助産学を専攻しようとする学生は,看護学科で既に分娩を見学し,助産行為のなんたるかを確認した上で専攻の志しを立てる場合がほとんどであり,実習途中で「自分には合わない」といった心理的葛藤による挫折を生ずる場合は少ない.そのためか,看護学生の看護学実習に対する心理テストを用いた不安に関する報告は比較的多いが,助産学専攻学生のものについてはあまり見られない.
今回は,分娩介助実習に臨む学生の不安について,分娩介助実習の進行とともにそれがどう変化するのか,学生個人の性格的な不安傾向との関連はどうなのか等について調査し,学生指導の方向性について若干の示唆を得たので報告する.
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