調査・研究
臨死患者の看護体験にみる学生の人間的成長
木村 久美子
1
,
鈴木 けい子
1
1大阪府立公衆衛生専門学校看護科
pp.1064-1068
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900499
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マスロー1)は,教育の究極的目標が自己実現(よりよい人間を創る)にあるとするならば,各人が自己実現に向かえるような,場と機会を与えなければならない.また真の教育の仕事の1つは,人間存在の根本的な問題(苦痛や死)と真剣に取り組むことであると述べている.
このことからすれば,人間の生命と常に向き合いつつ展開される看護は,それ自体が教育の場であり,とりわけ臨死患者の看護は,貴重な教育の機会であると言えるのではないだろうか.
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