臨床医のための心の科学
臨死患者に対するチームアプローチ
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院精神神経科
pp.616-617
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215856
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はじめに
日本において臨死患者のケアに対する関心が高まったのは,ここ数年のことである.死にゆく患者に対してわれわれは何をなすべきかについての書物も出版され始めた1〜4).1977年には第1回「死の臨床研究会」が大阪で開催され,第2回は1978年,東京で開かれた.これまで死を否定的にとらえてきた医療の世界に変化が起こりつつある.
われわれが臨死患者に対するチームアプローチを始めてからやがて6年になる.死にゆく患者をチームを組んでケアすることの理由,患者の持っている必要,チームの目標,チームの実際的な働き,チームアプローチの利点などについて述べてみたい.
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