特集 情報化時代のPOS—第13回POS研究会報告
一般演題
患者作成によるプログレスノートの監査と評価―軽症高血圧症の薬物療法を中心にして
本田 芳香
1
,
佐藤 淳子
1
,
甲斐 なる美
1
,
井上 仁志
1
,
柳原 美和
1
,
宮崎 倫子
1
,
石清水 由紀子
1
,
道場 信孝
2
,
日野原 重明
1
1(財)ライフプランニングセンター
2帝京大学第3内科
pp.800-804
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900299
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はじめに
成人の慢性疾患の継続管理においては,新たに生じる健康上の問題の把握や,あらゆる問題を包括的にケアする上に,患者から寄せられる情報を的確に捉えることがきわめて重要である.われわれは昨年のPOS研究会において,成人の慢性疾患を対象に病歴を患者自身に記載させる試みを報告した.今回は軽症高血圧症患者にプログレス・ノートを記載してもらい,それらに含まれる情報をどのようにケアの質の向上に役立てるかを報告したい.特に「適切な薬物の選択」という観点から,1)至適降圧状態にいたる過程の検討と,2)その状態の維持における患者情報の取り入れがいかに行なわれるか,について実例を紹介する.
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