今月の主題 高血圧症—今日の治療
特殊な高血圧症の治療
軽症高血圧の治療
島本 和明
1
,
西谷 隆宏
1
1札幌医科大学・第2内科
pp.1380-1382
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219871
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軽症高血圧とは
軽症高血圧とは,血圧の上昇が軽度で,臓器障害がほとんどない高血圧をいう.高血圧を血圧値で分類すると,拡張期血圧で90〜104mmHg,105〜119mmHg,120mmHg以上それぞれで軽症,中等症,重症高血圧となり,したがって軽症高血圧とは拡張期血圧が90〜104mmHgの血圧値を示す固定性高血圧といえる.WHOとISHの指針1)によると,図に示すごとく,坐位で約3分間に少なくとも3回血圧を測定し,そのうち最も低い血圧値をそのときの血圧として,その後4週間に日を変えて少なくとも2回以上血圧を測り,拡張期血圧が常に90〜105mmHgの間にあるものを軽症高血圧としている.
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