Japanese
English
診療指針
高血圧症の血圧と腎機能—血圧降下度を中心にして
The Relationship of Bloodpressure and Renalfunction by Hypertensive diseases.
守 一雄
1
,
堀井 徹
2
Kazuo MORI
1
,
Toru HORII
2
1横浜市立大学医学部
2横浜市立大学医学部内科
1The Yokohama University School of Medicine
2The clinic of Internal Medicine The Yokohama University School of Medicine
pp.849-858
発行日 1956年12月15日
Published Date 1956/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
(1)はしがき
高血圧症の治療に近年著しい降圧剤の発展がめざましく,高血圧患者を診療する医師には,一通りの治療指針が劃立された感があるが,最近に至り,欧米並びに日本に於て,高血圧患者の降圧による循環動態分析の解明によつて,水銀マノメーターに現われた血圧値だけを目標にして,むやみに降圧のみを図る事は当を得ざるものと反省されつつある。
高血圧症を治療する際に,どこに目標を置くべきか,如何なる目的で降圧を企図するのか,降圧を図るならば,どの程度下げればよいのか,血圧を下げ過ぎ,(overshooting)たらどうかという問題が当然考慮されねばならない。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.