調査研究
看護学生の臨床実習前の不安について
岡部 聰子
1
,
佐伯 真理
1
,
小林 伸子
1
,
森下 節子
1
,
村山 正子
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.668-673
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900275
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臨床実習は看護学生にとって,非常に心配,不安,関心の高い事柄である.学生は,臨床実習というストレスの多い状況の中で,多岐にわたる既習の知識,看護技術を患者に適用し,対処していくことを学ぶよう要求される.また臨床の場で学生は,患者,家族,看護婦,その他の医療技術者,指導者などから個人の能力,適性など,あらゆる角度から評価されるのである.まさに臨床実習は,看護学生にとって,自我脅威状況(他人から評価されるような社会的状況)である.
臨床実習で学生がどのような事に不安を感じたり,期待をもつのかについては,波多野ら1)(1982),瀬戸ら2~4)(1983,1984),Pagana, K. D. 5~6)(1988),岡部ら7)の研究があるが,個人の特性,不安の個人差についての文献は少ない.
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