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母性看護学臨床実習における母子関係成立のプロセスの学習—褥婦の乳房に対する学生の感情の動きを分析して
森下 節子
1
1東京都立広尾看護専門学校
pp.175-178
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908079
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妊産褥婦にとっての乳房は,分娩後,授乳行為を通して母子の交流を図り,母子関係を成立させるための重要な役割をもっている.特に褥婦は,山本によると‘成母期として母は子を自らの子として,子は母を母として生物学的レベルにおいて認知する.そして,母性愛という愛が成立し,その愛が点火するのはこの時期においてほかにない’1)といわれている.
看護の対象として褥婦を受け持つ学生は,臨床実習で‘乳房の手当て’を実践する機会が多い.そのため‘乳房の手当て’は母性看護学に必要な特殊持術として学内実習に取り入れている.また,その効果についての報告もみられる.
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