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看護学生の注射実施前の不安について—STAl日本版による分析とその信頼性・妥当性
岡部 聰子
1
1筑波大学付属病院看護部
pp.181-185
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908212
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患者の不安の軽減を図り,適応状況にもっていくのが看護の目標であるのと同じように,看護教育の中でも学生が不安を軽減し,適切な看護ケア,看護実習ができるようにもっていくことが看護教師の役割の1つではないだろうか.我々は,その人の今までの性格をもとにして,ある脅威,ストレスに対する反応を予測する.不安状況も同様に,不安特性の高い人は,あるストレスに対して,不安特性の低い人よりも脅威を強く感じるのではないだろうか.
今回は,米国で信頼性・妥当性が高いといわれているスピールバーガーによって開発されたSTAI(State-Trait Anxiety Inventory)の日本版を用いて,看護学生が学内実習での注射実施の場面で,どのような不安状況を示すのか調べた.またSTAIの日本版の信頼性・妥当性も併せて調べた.
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