NURSING EYE
看護学実習に関する研究のプロセスを通して
舟島 なをみ
1
1埼玉医科大学短期大学
pp.450-453
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900236
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昨年度,かなり長期間持ち続けていたデータの分析を終了し,なんとか研究としてまとめることができた.私を含む3人の研究者による共同研究である.この研究は看護基礎教育課程における最大の特徴が看護学実習にあり,看護学教育の充実には看護学実習の指導論を確立することが急務であるという観点から開始された.そのためにはまず,指導の現状を現象から明らかにすることが必要であった.
この研究プロセスを通し,筆者は看護について,看護学実習について,研究方法について,看護学の教師についてなど様々に思いをめぐらせた.研究における直接的な成果もさることながら,研究の裏側に隠れたこれらの部分について,多くの方とディスカッションし,考えたこともまた1つの成果である.本稿では,本来,日の目を見ることのないこれらの部分を整理し,まとめてみたい.
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