特集 看護研究における参加観察法
第Ⅱ部 参加観察法
5.研究のプロセス
S. Y. フェーガーハフ
pp.263-290
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200709
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研究のプロセスに関しては,どう説明したら最善な形で扱っていけるかと,私なりにかなり苦心した。参加観察法による研究のプロセスについては,データを収集して,それを分析する,分析に基づいてデータ収集のよりよい方法を考え,使っていく,これら全部の側面をほとんど同時に,すなわち同時進行の形で述べていかなければならない。そこで,方法として私が考えたのは,実際のデータを使って進めていき,どういうプロセスを経て,最終製品が論文や文献の形で生まれてくるかについて述べていきたいと思う。
したがって,観察やインタビューをそれぞれ別の問題として取り上げることはせず,フィールドーノートの例を使って事例をあげながら,われわれが自分を使って観察やインタビューをしていくのにはどうすればよいか,という形で話を進めたい。
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