私の臨床実習指導
患者に対する「共感」を目指した1日実習の試み
関屋 スミ子
1
1国立療養所多磨全生園付属看護学校
pp.298-303
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900210
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多磨全生園付属看護学校は,患者に対する「共感」を深めてほしいと願い,1学年を対象に「1日実習」と名付けて月に1回,年に7,8回にわたり1日患者の傍にいる実習を行なっている.
共感とは,ひとりの人の内部に起きている状態にきわめてよく似た状態が,あとひとりの人の内部にも起きてくる過程をいう.この状態には生理的,病的,あるいは情緒的な場合もあるが,“共感を深める”ことを願うのは,患者を“よりいっそうよくわかる”ための1つの手がかりと考えるからである.
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