今月の考察 ナースの労働運動
平素から患者の共感を得る努力を
丸岡 秀子
pp.77-80
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917494
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ここ10年余りの間に,わたしは5回ほど入院生活をくり返した。短かい場合でも一か月,長い場合は3か月もの入院だった。だから,看護婦さんとの職場でのおつき合いは,いわばベテランの部類に入るかもしれない。わたしは,そのたびに,看護婦さんの仕事は大変だなと,感動もし,同情もした。
しかし,わたし自身の立場は,そんなとき患者だったから,文句もないわけではない。患者の甘えからの過剰要求で,看護婦さんの一人ひとりに点数をつける場合もあった。けれど,そんな文句も,看護婦生活の実体にふれ,それをうったえられてみれば,それは酷ではないかと反省させられる場合も多かった。
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