調査研究 基礎看護技術教育のあり方(その2)
成人看護技術
小野沢 康子
1
1埼玉県立衛生短期大学
pp.79-84
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900167
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はじめに
成人看護には,内科的あるいは外科的治療をうける幅広い年齢層の人々を対象に,その身体諸機能の働きを助ける援助が求められる.成人看護技術は,基礎石護技術に成人看護の特性を加え選定される.基礎看護教育において習得させたい成人系技術の範囲とレベルを如何に設定するかは,いまだ臨床と教育の間で,また,教員間でもコンセンサスができていないと考えられる.
看護技術項目と到達レベルについては,吉田ら1),川出ら2),等の調査報告があり,その他教育方法に関する報告がある3~5).著者らも吉田らの技術項目を参照して成人看護技術77項目を設定し,教員と看護婦を対象に卒業時の期待レベルと教育方法,学習体験の可能性などについて調査を行なった6,7).
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