調査研究 基礎看護技術教育のあり方(その2)
基礎看護技術
奥宮 暁子
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.73-78
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900166
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はじめに
基礎看護技術は,家庭でも行なわれる日常的な援助技術から,複雑な手技を必要とする診療介助技術,専門職としての判断を伴う観察・情報収集技術などが含まれる.看護基礎教育では,常に社会や医療の変化に合わせた教育が要求されるが,基礎看護技術は安全・安楽の原則に基づいた,様々な対象や場面で実施できる共通性や発展性を持っていなければならない.このため原理,原則がはっきりしており方法の変化は多少あるとしても,基本的には変わらない技術である.
この基礎看護技術の具体的な項目やその到達レベル,教育方法については,吉田1)の研究を初め,多くの報告2~5)がされている.吉田の研究より15年経ち,看護を取り巻く社会,医療情勢は変わり,看護に対する期待や要望も大きくなっている.このような現在,基礎看護教育での基礎看護技術項目とその到達レベル,教育方法を,我々の今までの調査研究6~10)の結果をもとに考えてみたい.
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