連載 私たちの教育実践 体験学習を通して学習意欲を高める・2
医療従事者の仲介・調整の役割を知る
石井 八恵子
1
,
保坂 さえ子
1
1慈恵青戸看護専門学校
pp.310-315
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900051
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はじめに
学生は看護活動のなかの直接的看護活動については理解しているが,それに比べて,保健医療チームの仲介・調整についての役割は漠然としか理解していない.というのは学生は受け持ち患者を通し,身体的援助,心理的援助,教育活動や環境の保持などの直接的看護活動は始終経験している.しかし,保健医療チームの仲介・調整についての理解は,医療の複雑化,多様化に伴って多くの専門職種ができ,看護婦がすべてに対応するということができなくなったこと,とくに学生がチームとのコンタクトをとる場面は限定されていることなどで,大変むずかしくなっているからである.
「看護とは何か」を考えるとき,保健医療活動の体系の中での看護の位置づけを理解することが,まず基本になる.
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