特集 成人看護学と老人看護学の関連
成人看護学と老人看護学の関連について―カリキュラム上での系統的な取り組みを
黒田 みつ
1
1大阪府医師会看護専門学校
pp.272-280
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900046
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はじめに
新カリキュラムがいよいよ実施である.このカリキュラムが1989(平成元)年3月に提示されて以来1年間,その導入にだれもが心を砕き,精一杯取り組んできたのではなかろうか.その過程では,21世紀を担う看護職の育成に熱い想いを抱きながら,看護学の確実な発展を期待する一方で,大きくは変われない看護教育の現実を,見極めていくことも重要なことであった.
1年間の検討は十分だったとは言えない.現在抱えている看護学生の,教育問題への対応に追われながらの議論であったといえる.新入生を迎えたいま,新カリキュラムがねらいとするものを,現実とどう噛み合わせていくかが当面の課題となっている.
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