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成人看護学実習における老人ホーム実習の試み
三宅 緑
1
,
中田 智子
1
,
山元 秀
1
,
黒田 みつ
1
1大阪府立公衆衛生学院看護部
pp.570-576
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907025
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はじめに
人口の老齢化の進展に伴い,病気をもった老人は,ますます増加の傾向にある.そうしたなかで,成人看護の果たす役割は大きく,なかでも老人看護の占める位置は重要である.老人看護は,老化の進行をおさえ,健康を維持し,疾病を予防するための生活指導であり,病弱者への支援であり,可能な限り長い期間,社会や家庭の中で生きがいのある生活を送れるようにすることである.従って,老人看護の理解は,一面的な方法だけでは困難である.一方,核家族化が進行するなかで,当学院の学生も50-60%の者が老人と接した経験をもたず,老人看護を学ぶ上で対象の理解を困難にしている.
そこで,学生の老人に対する理解を助けるために,成人看護学学習の一環として養護老人ホームの実習を計画し,昭和48年度より実施した.
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