発言席
在宅老人対策への取り組み
浅野 楢悦
1
1厚生省大臣官房老人保健福祉部
pp.93
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207688
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近年,在宅老人対策を進めるうえでの1つのキーポイントとして,保健・医療・福祉の連携が強く唱えられるようになった。各地方公共団体でも,例えば,市町村保健福祉サービス調整チームがほぼ全国的に設置されるなど,連携を強化しようとする気運が高まってきている。
厚生省では,遅ればせながら,昭和63年7月に,従来,異なる部局に分かれていた老人保健・医療行政と老人福祉行政とを合体させ,新たに老人保健福祉部を発足させた。私も,新部の発足に伴い,そのスタッフとなったが,その際,特命事項の1つとして,全国健康福祉祭,通称ネンリンピックの開催事務を担当することとなった。その第1回大会は,10月30日から4日間,兵庫県において開催され,全国各地から集まった元気な高齢者約5千人を主役として,スポーツ,囲碁将棋などの交流大会のほか,健康づくりと福祉の分野のシンポジウム,展示会など多彩な行事がくり広げられた。
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