シンポジウム わが国における卒後教育について
大学卒業生,大学院修了生からのメッセージ
研究能力を持つ実践者の育成を
田原 利江子
1
1総合母子保健センター愛育病院
pp.90-91
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900015
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- 文献概要
私はこれから卒後教育を受けようとする者です.私がなぜ,卒後教育を受けたいと思ったのか,その思考の変遷過程と,卒後教育に何を期待しているのかについてお話ししたいと思います.
教育学部の大学生だった私が,看護学を自分の専門にしようと決心したのは,大学3年生の頃のことでした.大学に入学した頃から,私は大学院に進学することを漠然と考えていました.理由は,自分のライフテーマを見つけて,それを研究していくことができたらよいということであり,学問や研究に対する情熱というほどの強い意識は,その頃の私にはなかったと認識しています.
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