Japanese
English
特集 精神医学・医療の未来を拓く人材育成
精神科医の経験を持つ基礎研究者の人材育成
Becoming a Physician Scientist in Psychiatry
田中 謙二
1
Kenji Tanaka
1
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
研究医
,
physician scientist
,
医学部卒の医学博士
,
MD PhD
,
主任研究者
,
principal investigator
Keyword:
研究医
,
physician scientist
,
医学部卒の医学博士
,
MD PhD
,
主任研究者
,
principal investigator
pp.329-332
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206027
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録 精神科医の経験を持つ基礎研究者をどのように育成するのか。あらゆる医学部,医科大学において,臨床経験を持つ基礎研究者をどうやって育成するのか必死で大学執行部が考えている。つまり,これは精神科に限った命題ではない。本稿では4名の40代の基礎医学研究者のケースを報告し,そこに筆者の考えを添えた。基礎研究者に求められる独自性は母校をキャリアの早期に離れることで生まれるだろうという指摘,2年間の初期研修による影響が基礎研究者人材育成に影響を及ぼすかどうか知るにはもう少し経過観察が必要であろうという指摘,甘やかす人材育成プログラムは人材育成に役立たないという指摘が筆者から読者へのメッセージである。これらのメッセージは我々凡人には良く適合するだろう。一方で,英才は英才教育によって育つ事実も指摘しておく。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.