特別記事
インストラクショナルデザインとの出会いから導入に至るまで―学生のストレングスを見いだす授業を目指して
篠田 紀一郎
1
1京都光華女子大学看護福祉リハビリテーション学部看護学科
pp.716-721
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202333
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私のインストラクショナルデザイン(Instructional Design:ID)との出会いは、京都光華女子大学の入職がきっかけです。IDとは、授業(インストラクション)を設計(デザイン)することで、授業をより良くすることを目的としています。より良い授業にするとは、効果を高め、効率良く、魅力的な授業をすることだと考えられ、具体的には、クラスのみんなが授業の目標に到達し(効果)、なるべく短時間でそれを成し遂げ(効率)、そして「もっと学びたい」という気持ちで授業を終える(魅力)ことを指しています。
私のライフワークは、精神科長期入院患者の地域移行支援ですが、現在は大学教員として、IDを用いた精神看護学の授業にも取り組んでいます。効果的で効率的で魅力のある授業を提供し、精神看護学に興味を持ってくれる学生さんたちが増えることを願い、授業研究に奮闘努力しています。なぜ授業にIDを用いようとしたのかは、私が大学教員になろうと思った動機が発端であるので、そのお話から始めていきたいと思います。
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