特別記事
【対談】医療現場と哲学・倫理が出会うとき
清水 哲郎
1
,
横田 香世
2
1岩手保健医療大学臨床倫理研究センター
2大阪青山大学健康科学部看護学科
pp.364-367
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202107
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倫理と実践の一体化をめざして
清水 横田先生とは、関西の看護管理者が集まってつくった関西臨床倫理研究会で知り合いになりました。私はこちらで10年以上講師を務めていたのですが、横田先生は途中からは運営もされていましたね。
横田 はい、看護管理者の方たちが、倫理感をもってケアする看護師を自施設で育てるための会でした。この会はそれぞれの病棟での事例を持ち寄って勉強していたのですが、学んだことを病棟に戻り実践し、倫理的な姿勢を示すことで、ユニットや施設全体の質を上げ、病院全体の質向上につなげることをめざしていました。実際に、多くの病院からの参加者がディスカッションを通じて相互に学び、清水先生のアドバイスから新たな気づきを得て、それを自施設に持ち帰り、スタッフに教育を広めることができていたと思います。
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