ひろば
理学療法士に求められる哲学・倫理学とは
中村 壮大
1
,
奈良 勲
2
Sota NAKAMURA
1
,
Isao NARA
2
1こころ訪問看護ステーション
2広島大学
pp.479
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202647
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日本に理学療法士が誕生したのが「理学療法士及び作業療法士法」が制定された1965年とすれば,半世紀以上が経過したことになる.そして,同法制定翌年の1966年に第1回理学療法士・作業療法士国家試験が実施された.日本の理学療法士の歴史も55年以上に至り,変遷してきたことに鑑み,理学療法士における哲学・倫理学に関して改めて考察してみたい.
哲学(philosophy)とは,ギリシア語で愛智の意味であり,古代ギリシアでは学問一般を意味し,近代における諸科学の文化・独立によって,諸科学の基礎づけをめざす学問,生の哲学・実学主義など世界・人生の根本原理を追求する学問となった.また,経験などから築き上げた人生観・世界観,諸科学全体を貫く基本的な考え方・思想とされている.
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