実践報告
インストラクショナルデザインを用いた学部間協働による代替実習での合同カンファレンスの取り組み
北得 美佐子
1
,
廣岡 佳代
2
,
松本 和史
3
1東京医療保健大学和歌山看護学部
2前・東京医療保健大学東が丘・立川看護学部
3東京医療保健大学東が丘・立川看護学部
pp.106-109
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202055
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はじめに
東京医療保健大学(以下、本学)は、建学の精神に則り、医療分野において特色ある教育研究を実践することで、時代の求める豊かな人間性と教養を備え、これからの社会がかかえるさまざまな課題に対して、新しい視点から総合的に探求し解決することのできる人材の育成を目的としている。本学は、東京都、千葉県、和歌山県の5学部7学科からなる医療系大学であり、各キャンパスに看護学部が設置されている。
2022年1月には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大により、臨地実習が中止となり代替実習へと変更を余儀なくされた。学内や臨地での実習時間が短縮され、限られた実習環境と教育資源のなかで、学生の学習意欲を維持・向上し、実践につなげていくために、インストラクショナルデザインを用いた代替実習を模索することが必要であると考えた。
そこで本稿では、急性期看護学実習と慢性期看護学実習の代替実習において、本学和歌山看護学部、東が丘・立川看護学部臨床看護学コースの2学部間協働で開催した合同カンファレンスの取り組みを、ADDIEモデル(Analysis:分析、Design:設計、Development:開発、Implementation:実施、Evaluation:評価)1)に沿って報告する。
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