特集 人生100年時代の看護師の養成―慢性疾患、ヘルスケア、生き方を見すえる
―【コラム】高齢者の生活を支える地域のユニークな活動―学校形式のデイサービス
小暮 康弘
1,2
1デイサービスこぐれ学園
2株式会社介護のこぐれ
pp.40-42
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202040
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学校形式のデイサービスってどういうこと?
筆者が管理する「デイサービスこぐれ学園」では、学校と同じように、1日を時間割[図1]に沿って規則正しく過ごすという学校形式を展開しています。「介護保険法」が規定するデイサービスの役割は、食事とトイレ、入浴の介助サービスを提供することですが、7〜8時間、施設に滞在するなかでこれらのサービスを受ける時間は1時間にも満たないでしょう。残りの時間の過ごし方が「アクティビティ」といわれるレクリエーションなどです。
ご存じのように、多くのデイサービスでは一般にレクリエーションが「幼稚園みたい」と高齢者に不評で、提供する施設側もそのことをよく承知していながらも、限られた人員と人材のなかでは満足のいくレクリエーションを企画・実施できません。そこでこぐれ学園では、アクティビティをすべて授業として、よくあるレクリエーションの代役としています。
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