特集 ウィズコロナ時代に向けた新人看護師・看護学生への支援
コロナ禍で新人看護師研修を受けて
松田 あずみ
1
1医療法人明和病院
pp.959-961
発行日 2021年10月25日
Published Date 2021/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201828
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臨地実習の中止・変更と就職前実習
私が大学3年生だった2020年の初め頃、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し始めました。臨地実習は3年次までにほとんどが終了し、残りは在宅看護学実習と統合実習という状況でしたが、感染拡大とともに授業はオンラインが主流となり、在宅看護学実習は時間も期間も短縮されました。統合実習はすべてリモートで行うことになり、結局4年次の病院実習は一度も行われませんでした。
先生方は工夫を凝らしたものを用意してくださりましたが、やはり実際に病院で行う実習とは違うものがあり、1年間病棟で実習できなかったことで、患者さんとコミュニケーションによる情報収集や基礎的な看護技術も正しく行えるのか、不安を感じていました。そしてテレビで流れてくるCOVID-19に関連したニュースから、今まで自分が見てきた臨床の現場とは違う未知の世界が広がっているのではないかと考え、恐怖も感じていました。
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