特集 災害看護教育の現在 東日本大震災から10年を経て
災害からの教訓をふまえた災害看護教育の変遷
亀井 縁
1
1四天王寺大学看護学部
pp.230-237
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201685
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日本は、毎年自然災害に見舞われてきました。1995年の阪神・淡路大震災から四半世紀が経過し、2009年に看護基礎教育へ災害看護が導入されてから13年目を迎えようとしています。2019年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、いまなお世界に甚大な被害をもたらしています。日本災害看護学会はCOVID-19を大規模災害として位置づけており、災害看護はますます身近で重要な分野となりました。すべての医療職が学び、身につけておかなければならない知識や技術などを、見直す時期が来たと考えます。
本稿では、阪神・淡路大震災以降に発生した災害の歴史を概観し、災害看護教育への影響を整理し、展望について述べていきます。
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