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特集 東日本大震災 2年半後の今を語る
災害支援活動で得た教訓と今後の地域支援に向けて
The teachings obtained by disaster support, and toward the local support of future
三浦 禎
1
,
廣島 志保
2
Tadashi Miura
1
,
Shiho Hiroshima
2
1宮城県仙南保健福祉事務所
2宮城県気仙沼保健福祉事務所
pp.1331-1335
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100320
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Key Questions
Q1:東日本大震災における行政リハ職の役割とは?
Q2:災害支援活動から得られた教訓とは?
Q3:被災地における医療・介護の現状と今後の支援体制とは?
はじめに
小職は,現在,宮城県仙南保健福祉事務所に勤務している.東日本大震災により延期されていた人事異動で,2011年(平成23年)7月に県リハビリテーション支援センター(以下,リハ支援センター)から現在の職場に赴任した.
震災発生時はリハ支援センター職員として,甚大な津波被害を被った南三陸町を中心に避難所や自宅で避難生活を余儀なくされている要介護者や障がいのある方々(以下,要介護者等)へのリハ支援を行うため,全国から派遣された多くのOT,PTの調整役として,また,福祉用具の調達,市町行政や災害派遣医療団へのリハ支援活動の周知等を行った.
現在の職場は,直接的な津波被害を受けていない県南内陸部を所管しており,すでに震災前の通常業務への回帰が図られているが,本稿では,震災発生時のリハ支援活動から多くの教訓を得たことから,行政に身を置くOTとして,これまでの震災支援活動をふまえた今後の地域支援という観点から,現状と今後の取り組みの方向について述べたい.
なお,文中意見にわたる部分は筆者の私見であること,また,気仙沼地域の現状については,気仙沼保健福祉事務所PTとの協同執筆であることを,あらかじめお断りしておく.
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