特別記事
オンラインの特性を活かした老年看護学実習
坪井 桂子
1
,
秋定 真有
1
,
石橋 信江
1
,
西村 康子
1
1神戸市看護大学健康生活看護学領域 老年看護学分野
pp.940-947
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201590
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オンラインでの実習に至った経緯(坪井桂子)
本稿では、神戸市看護大学(以下、本学)の老年看護学分野における6月のオンライン実習の詳細をご紹介したいと思います。はじめに、オンライン実習に到った経緯を説明します。
2020年4月7日に7都府県に緊急事態宣言が発令され、16日には対象地域が全都道府県に拡大されました。本学では、4月7日に兵庫県新型コロナウイルス感染症対策本部より示された「新型コロナウイルス感染症に係る兵庫県対処方針」に基づき、学生への通学による感染リスクを低減させるために、連休明けの5月6日までの登校を禁止するとともに、翌4月8日よりオンライン授業を開始しました。われわれ教員はオンライン授業(講義)を行いつつ、6月の領域別実習、7月の総合実習の準備を実習施設と調整することとなりました。全国の状況と同様に、本学も例年とは大きく異なり、時々刻々と変わる感染拡大の状況をふまえて実習内容と方法を決定する必要があったため、老年看護学分野ではオンライン実習の可能性が高いことを考え準備していました。
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