特集 「地域・在宅看護論」をカリキュラムにどう取り入れるか
地域での実習の工夫と調整
小山 陽子
1
1ポラリス保健看護学院
pp.564-570
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201521
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ポラリス保健看護学院(以下、本学院)は、1977年に3年課程の看護師養成所として開校した。その後、少子・高齢化の進行、慢性疾患患者の増加、在宅志向および医療の高度専門化など社会の変化に伴う看護職への多様な期待に応えられることをめざし、1997年に修業年限4年の保健師看護師統合カリキュラムへ課程変更した。
本学院では、人や地域とのかかわりをとおして豊かな人間性を形成し、社会に貢献できる人材の育成をめざし、地域の人々との触れ合いの機会を大切にしてきた。現在、実習施設は付属施設15か所に加え、外部施設82か所に協力をいただいている。やはり、人と人が触れ合うことは何にも勝る学びがある。学生時代にさまざまな対象にかかわることで視野の拡大が図れ、さまざまな対象の思いを理解できると考える。また、地域に出向くことで地域の特性や人々の暮らしを肌で感じることができ、この地域の課題は何か、人々に必要な支援は何か、活用できる資源は何かなど、「地域」*1の視点をもった看護職を育成できると考えている。
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