連載 NとEとLGBTQ・9
LGBTQを支える大学の取り組み〜何から始める?
藤井 ひろみ
1
1神戸市看護大学
pp.1093
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201146
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2019年度から,お茶の水女子大学では,戸籍等上は女性でないトランスジェンダー(トランス女性)学生も受け入れられることになりました。歴史的にみて,女性の人権は男性に比べて制限されてきましたし,現代日本でもまだ女性差別は残っています。このようなジェンダー不平等な状況にあって,女子教育は女性が教育を受け経済的に自立できる職業に就き,社会的に力をつけていくために重要な役割を担います。お茶の水女子大学には看護学部はありませんが,ジェンダー規範によって苦しむ学生が能力をのびのび発揮する態度を身につけるために,看護系大学が参考にできる姿勢があると思います。
また,企業・団体などにおける性的マイノリティに関する取り組みの評価指標「work with Pride 2017」により評価され,金賞(Gold)を受賞した筑波大学では,ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンターという部署を設けてLGBT学生や教職員への支援体制を整えてきました1)。
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