特集 エビデンスを臨床実践に活かす挑戦—JBIを契機とする臨床実践と研究者の協働
【2 EBPに向けたシステマティックレビューの重要性】
—2-2 3大学の取り組みから考える—千葉大学の取り組み
石丸 美奈
1
,
増島 麻里子
2
,
辻村 真由子
3
,
岩田 裕子
1
,
田代 理沙
4
,
森 恵美
1
,
宮﨑 美砂子
1
,
酒井 郁子
2,5,6
1千葉大学大学院看護学研究院生活創成看護学研究部門
2千葉大学大学院看護学研究院先端実践看護学研究部門
3滋賀医科大学医学部看護学科公衆衛生看護学講座訪問看護学領域
4千葉大学大学院看護学研究科博士後期課程3年次
5千葉大学専門職連携教育研究センター
6千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センター
pp.207-212
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201875
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千葉大学の取り組みの経緯と取り組みの実際・展望
(石丸美奈)
千葉大学大学院看護学研究院(2021年4月に名称変更)の取り組みについて述べる(図1)。
2017年4月に,千葉大学における次世代の重点推進分野となりうる研究領域として,エンドオブライフケアに関わる教育・研究拠点形成構想(PI:増島麻里子教授)が選定され(2020年3月まで),その教育・研究活動の一環としてEvidence Based Health Care (EBHC)を基盤に位置づけた。この教育・研究活動と並行し,研究科内の継続的な活動とするために,研究科内組織である学術推進企画委員会の下部組織として,JBIセンター企画ワーキング部会を設置し(現在はJBIセンター運営ワーキング部会。以下,部会),この部会が中心となり,Japan EBP Chiba センターの企画,設立に向けて活動した。このように,千葉大学においては,看護学研究科委員会の下部組織に活動組織を位置づけ,活動体制を整えてきた特徴がある。その結果,2017年にThe Chiba University Centre for Evidence Based Practice: A Joanna Briggs Institute Affiliated Group(Japan EBP Chiba)が設立された。現在は,部会の活動方針のもと,実質的な活動をJapan EBP Chibaが担っている。
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