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教員養成大学における看護学の教育
中村 喜美子
1
,
堀内 久美子
2
,
天野 敦子
2
,
中尾 道子
2
1愛知教育大学家政学教室
2愛知教育大学養護教育教室
pp.570-577
発行日 1979年9月25日
Published Date 1979/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907368
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Ⅰ.‘看護学’の教育される場
看護を行う職業人のための専門教育は,‘看護教育’と呼ばれてきた.しかし,波多野1)は,‘幅広い看護教育’と‘看護婦教育’とを区別し,家庭の主婦が家族の看護をするために看護学を学んだりすることを前者に含めている.また長尾2)は,‘○○教育’という語が,教育の対象・程度・目標・内容・方法などを示すのに用いられることを例証し,専門的職業人育成のための教育は,‘看護婦教育’と呼ばれるべきであり,その内容は,医学教育・教育学教育などの例にならって,‘看護学教育’であるべきだと主張している.
これらの指摘はいずれも,看護教育と看護婦教育が同義ではないことを示しており,筆者らもまた,日常の教育活動の中で,これを感じている.そうした経験の中から,看護婦資格に結びつかない大学においても看護学の教育が行われていることを報告したい.
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