特集 「楽しい」解剖学を求めて
扉
pp.333
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200736
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身体の構造がわからなければ,なんの医療的ケアもできないといっても過言ではありません。ですから,解剖学が医療を学ぶうえで最重要科目の1つであることに間違いはないでしょう。しかし,特に看護教育においては,身体を侵襲するような演習や,身体の内部構造を直接見て学ぶという機会がほとんどないこともあり,「知識の記憶のみが強いられるつまらない科目」と思われがちです。
記憶しなければならない膨大な情報を減らすことはできませんが,他の科目同様,教員の工夫次第でその記憶作業を少しでも「楽しく」することは可能でしょう。ただし,それには教員自身が解剖学を理解する必要があります。解剖学の教授は医師に委ねられることが多いため,看護教員が直接教育に携わる機会は多くありません。しかし,専門科目として教えることはなくとも,看護のなかの解剖学として教えることはできるはずです。
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